待ち受けカノジョ。

「電話だよ!えっと…内藤さん」

「お!千夏かぁ」


ピッ


「もしもし!千夏?めくるコスプレの写真見たよ!カンペキだったじゃん!」

「そんなのどーでもいいんだよ!」

えっ?なんか怒ってる?


「最近付き合い悪いんだって?うちのコミュの子が泣いてるよ!」

そっちの話か!


「え~、だってオレ、出かけてたし。お店も改装工事で休みだし、意味ないじゃん」

「…バッカだな~、あいかわらず」

え?なんでバカ呼ばわり?


「いいから、明日はちゃんと約束してよ!ウチの友達が順番なんだから!」

「へいへい、分かりましたよ~」

「それから、ウチのコスプレが『カンペキ』とか安い言葉で誉めるな!じゃっ!」


ブチッ!

ツーツーツー…


「滝山くんさ、なんですごい勢いで怒られてるの?」

「さぁ、分からん」

奈緒の質問に、オレは何度も首をひねる。