気が付くと、自転車のスピードはどんどんあがっていて、景色がすごい速さで流れる。 うん、 覚悟を決めよう。 森田さんが欲しいなら。 私はさらにペダルを踏んだ。 ずっと訊きたかったことを言おう。 『私のこと、どれくらい好き?』って。 森田さんの、胸の中で―― 速度と胸の高鳴りが、シンクロしてるみたいにヒートアップする。 ピシッ… わずかな音。 私は気付かなかった。 その時、 自転車のブレーキが切れたことを。