待ち受けカノジョ。

「内藤さん、夏のビックイベントに参加するんですよね?」

平石が知ってるかのように言う。

「うん!今年はコレで攻めるっ!」

鼻息を荒くする千夏。


「僕、毎年行ってますよ」

「ええっ!?」

オレと千夏の声が揃った。


「実は僕、レイヤーさん達の写真撮るのが趣味なんです」

平石は斜めがけバックからデジカメを取り出した。

「これ、先日行われたイベントで撮ってきました」

興味津々で覗き込むオレと千夏と友美さん。


平石がピッピッと画像を送る。

他のアニメやゲームキャラのコスプレも映っているけど、やっぱりめくるコスプレが圧倒的に多かった。


「中でもこれが一番レベルの高い子です」

「ムムムッ!?」

3人とも頭がぶつかるくらいの近さでさらに覗き込んだ。


小さい画面でもダントツで他の子と差をつけてるのはすぐ分かる。

服もピンクのウイッグも安っぽくないし、なんたって顔が抜群にカワイイ。


「くっそー!こんな女には絶対負けない!」

メラメラと闘志を燃やし始める千夏。

「コスプレ女王はウチなんだからねッ!」

千夏、その言い方は2次元だぞ!