待ち受けカノジョ。

オシャレなオープンカフェ。

オレは食いづらいベーコンレタスサンドにかぶりつく。


「あ、そうだ!ウチさー、高校卒業したら、“KawaCan”の読者モデルになるんだー!」

「え、マジで!?」

「うん!グランプリ効果!!」

心から嬉しそうな千夏。


「よかったじゃん!」

「自分の進路考えなきゃいけない時に、決まって良かったよ!滝山順平のおかげ。アリガト!」


千夏のキラキラした顔に、ボソッと返事をする。

「オレのおかげなんかじゃないって」


そっか。

進路ねぇ……

みんな決まってんだよね。


他人事じゃないんだけど、

てか、あと何ヶ月の話なんだけど

どーもピンとこないんだよな~