玄関で、靴を履いている女の子にちゃんとお別れしなくちゃ。 『本当にありがとう。 久しぶりに布団で寝られて、元気になったよ。 ちゃんとご飯を食べたのも、凄く久しぶりだったもん。 本当にありがとう。 本当に…。』 「帰るまで待っててね!」 女の子は、私を抱き締めると、学校へと出かけて行った。 気持ちは伝わったよね? 女の子の一筋の涙が物語っていた。