誠の桜に止まる蝶

「蝶ちゃんはこの時代の人じゃないんだよね?」

「ん?そうですよ?」

「じゃあ、いつかは自分の時代に戻ってしまうのかな?この手を放したら今すぐ蝶ちゃんは居なくなってしまいそうだね。」

「え・・・」

いつかは自分の時代に・・・・

そうかも、しれない。
でも沖田さん。

なんでそんな悲しそうな顔をして笑うんですか?

「沖田さん?」

「なに?」

私は沖田さんの顔にそっと触れる。

「私は確かに異なる時代を生きています。でも、私は今ここにちゃんといますよ?だから、急にいなくなったりしませんよ。」

優しく笑いかける蝶。

できるならば沖田さんにそんな顔をさせたくはなかった。