誠の桜に止まる蝶

夜風になびく綺麗な髪。

沖田が蝶を見つけると同時に一気に蝶は髪を解く。

綺麗、だ。

それは天女のごとく幻ががかった美しさ。

月の光が彼女を照らし、桜を背景にした蝶ちゃんはまさに風景と一体化していた。

そのままどこかへ行ってしまうんじゃないだろうか?

「蝶ちゃん!!」

俺は思わず蝶ちゃんに声をかけていた。

「っわ!びっくりした・・・沖田さん。」

「こんな所でなにしてるの?」

「あ、ちょっと迷子に・・・・」

「やっぱりね。ほら部屋に行くよ?」

「え?沖田さんもしかして探してくれたんですか?」

「蝶ちゃんが迷子になっていると思ってね」

そういって微笑む沖田の顔はやはり綺麗だ。

「・・・ありがとうございます。」

今が夜でよかった。

だって私、今は絶対顔赤いもん。