「遅れましたああ!」

私は勢いよく道場の扉を開ける。

「いや、時間通りだよ。」

沖田さんが笑顔で近づいてくる。

「そうですか?よかったあ・・・」

「道にでも迷ってたの?」

「いえ、土方さんにお茶を持って行ってたんです。」

「へえ、そっかあ。」

え?お、沖田さん?土方さん並みに黒いオーラが出ている気がするのは気のせいでしょうか・・・・?

「あ、あの、沖田さん?」

「ん?どうしたの?」

笑顔で尋ねられるとなにも言えない。

「い、いえ。」

「そっか。じゃあ早速稽古はじめようか!」

「はい!」

こうして稽古が始まった。