誠の桜に止まる蝶

はあはあ・・・い、いい加減疲れてきた・・・

「どこかに隠れられる場所・・・ないの・・?」

「おらあ!蝶!てめえ近藤さんに会う前に俺の説教だあ!!」

「きゃああああああああ!!」

鬼のような喧騒でかけてくる土方さん。

さすが鬼の副長という名を現代まで轟かせているだけはある。

「っ仕方がない・・・」

私は勢いよく庭に飛び出し、近くにあった桜の木の枝にひらりと飛び移る。

ざっと・・・2メートルくらいの高さ?

「はあはあ・・・お父様の身体能力受け継いでいてよかった・・・」

私はしみじみと思った。