誠の桜に止まる蝶

「んっ・・・・」

もう・・・朝?

目を覚ましてあたりを見ると知らない場所。

ここ、どこ??

私は急いで襖を開けて廊下にでる。

「え?家・・・じゃないよね・・・?」

私は急いで長い廊下の突き当たりまで走る。

曲がってみたら誰一人いない。

んー・・・ここ、どこ?

半ば半泣きになりながら来た道を戻ろうとした瞬間

誰かに思いっきりぶつかり鼻を打った。

「っっ!!!」

「あれ、蝶ちゃん?どうしてこんなところに?」

聞き覚えのある声に首を上にあげるとそこには
驚いた顔をした沖田さんがたっていた。

「おきたしゃん・・・」

鼻を押さえているためうまく話せない。

「あははっ。大丈夫?」

「わらいことじゃありまへん・・・」

私は涙目で沖田さんをにらむ。

「ごめんごめん。俺の部屋で寝てるとばかり思ってたから、まさかこんなところで逢うとは思わなくてさ。」

え!私、昨日どうしたっけ・・・


ああ、そうだ!!試合をして、土方さんになんとか認めてもらえて、気が付いたら意識を手放していたんだ・・・・

って私沖田さんの部屋占領してたの!?

「おきたしゃん・・・」

「ん?なに?」

「お部屋占領してすびません・・・」

「っははははは!!!」

急に大声で笑い出す沖田さん。