誠の桜に止まる蝶

「っ・・・」

私は思いっきり土方さんの竹刀を叩く。

するとお互いの竹刀が折れた。

「やめっ!両者の竹刀が折れたからここまででいいか?」

「はい。」

私は息を整えながら頷く。

「おいっちょっと待てよ。」

「歳。引分けがいやなのか?」

近藤さんは不思議そうにつぶやく。

「そういうわけじゃ・・・」

「すみません。私疲れたので、夜風にあたってきますね?」

そう言って道場を後にした