誠の桜に止まる蝶

蝶「ねえ総司。私、普通の人間じゃなくてよかった」

総「え?」

蝶「だって、あなたがいなくなった後も私の霊力をつかえばあなたに逢えるでしょ?」

総「うん、そうだね。」

蝶は涙を流しながらつぶやく。

蝶「あなたに私の寿命を半分分けられたなら、よかったのに・・・」

総「僕は君がいない世界に長くは生きていたくないよ」

蝶「私だって・・・」

言葉を紡ぐ前に口づけをする。

総「君にはいつまでも生きていてほしい。だって、生きていればきっと素晴らしいことがたくさんあるからね」

蝶「もう、総司はわがままなんだから・・・」