誠の桜に止まる蝶

総「君は巫女であり、九尾の狐でもある。そして人より時の流れが遅い。それに比べて僕は普通の人間でしかも病がいつ再発するかわからない身だ」

そこまでいうと蝶の瞳に涙が浮かぶ。

総「君と僕とのじかんはいつまで交わっていられるかなって思ってさ」

蝶「っ!!」

勢いよく僕の胸に飛び込んでくる。

総「蝶。聴いて?きっと僕は君より先に逝く」

いやいだいやだと首を横に振る。

総「だけど、それまで君のために僕の時間を使いたいんだ。」

蝶「総司・・・・・」

総「君を本当に愛しているよ。たとえ、君が普通の人間じゃなくてもね」

蝶「そ、うじぃ・・・・・・」

涙声で何度も何度も僕の名を呼ぶ。

蝶「できるなら、あんまり早くいなくならないでね?」

総「うん。頑張るよ」

そういうと涙を流しながら微笑む蝶がこちらをみつめる。