誠の桜に止まる蝶

みんなが私の姿を見て唖然とする。

無理もない。

私にはいま狐の耳と尻尾が生えているんだから。

蝶「だ、だからやめてっていったのにぃぃぃぃぃぃ!!!」

私は叫びながら平助君をにらむ。

平「あ、いや、その、ご、ごめん!!」

今更謝られても見られてしまったものは仕方がない。

蝶「はあ・・・みなさん、説明するので座ってください」

そういうとみんな半放心状態で座る。

蝶「まず、私の父が九尾の狐っていう話はしましたよね?」

皆が頷いたのを見て話しを続ける。

蝶「私は九尾の狐の血を引いているので9年に一度、満月に虹がかかる夜に半狐の姿になってしまうんです。」

土「それが今日ってわけか?」

蝶「はい。みなさんが驚くと思って一日布団で過ごそうと思ったのですが・・・」

勢いよく平助をにらむ。

平「ほ、本当にごめん・・・・」

蝶「はあ、という訳です。なのでみなさん私が怖いでしょうから今日一日近づかないでくださいね」