「女の子をいじめたら駄目じゃないか。」

優しい声色だけど瞳が笑っていない沖田さん。

「そうだてめえら。今から近藤さんのところに行く。その時にこいつも紹介する予定だ。わかったらさっさと行きやがれ。」

土方さんがどすの利いた声で叫ぶ。

「ちぇ、わかったよ。」

「んじゃ紹介楽しみにしてるから♪」

「またな」

そう言って一番三人の中でしっかりしていそうな人が私の頭をぽんぽんと撫でていく。

そしてそのまま3人は騒ぎながらいなくなる。

と、とりあえず助かった?

私はお礼を言おうと二人の着物の袖をひっぱる。

「ん?なんだ」

「どうしたの?」

「あの、ありがとうございました。」

そう言ってぺこりと頭を下げる。

すると二人は顔を真っ赤にしながら前を向いてしまう。