誠の桜に止まる蝶

私は総司を布団に寝かせておでこに手を当てる。

「熱、上がってる。」

「え?そう・・・かなあ?」

「なんで逃げたの?」

私はじろりと総司を見る。

「いやあ・・・・なんとなくかな?」

「っちゃんと寝てなきゃダメでしょ!!!!」

私は大声で叫ぶと総司はしゅんとする。

「ごめん・・・」

私は総司のおでこにタオルを乗せる。

「いたずらっこなのはわかっているけど、自分の体調考えなきゃだめでしょう?」

「うん・・・」

トントン

誰かが襖を叩いた。

「あ、はい。」

「総司が熱を出したと聞いておかゆを作ってみたのだが。」

そこには一さんがおかゆを持っていた。