「沖田さんっ痛い。」

ちょっと苦しそうな声を俺の胸で上げる蝶。

「っどこにいってたんだよ・・・急にいなくならないって言ったじゃないかっ!!」

「ごめんなさい沖田さん・・・でも、もういなくならないよ?」

優しい声色で蝶がつぶやく。

「本当に?」

「本当だよ」

「よかった・・・・」

俺は蝶をまたしっかりと抱きとめる。

「そうだ、沖田さん血を吐いた?」

蝶が血相を変えて叫ぶ。

「ああ。少しだけ・・・・」

そういうと蝶が抱きついてくる。

「蝶?」

「大丈夫だよ。あなたには私がついているから。」

そういう蝶の声は本当に優しいものだった。

「ああ。」

俺は素直にうなづいた。