あの男の言うとおりだ。

今のままじゃ、私は大切なひとたちを、大切な人を守れない・・・・

そんなことを考えていると三人の周りから結界が消える。

「すっかり、傷は癒えたみたいだな・・・」

「ああ。もう動ける。」

「ごめんね蝶。守れなくて」

沖田さんがつらそうな顔でこちらをみる。

「いえ、私こそすみません・・・・」

「いいや。蝶は悪くない。俺らもざまねえな。帰ったら特訓するぞ。」

そう言って土方さんが空を仰ぐ。

「ああ。もう、負けないように強くならなければ。」

一さんもうなづく。

「今度は俺が守るから。」

沖田さんが優しく微笑む。

その顔を見たら涙が出た。