誠の桜に止まる蝶

「俺、蝶が好きだよ。」

優しく沖田さんの声が耳に響く。

えっ?

いま沖田さん私のこと好きっていった?

「返事は困るだろうからすぐにじゃなくていいから」

「あっいえ!」

「ん?蝶?」

沖田さんが優しく私を見つめる。

心臓がどきどきとうるさい。

恥ずかしくて顔が真っ赤だしうまく言えないけど・・・

「私も・・・沖田さんが好きです・・・。」

最後のほうの声が小さくなってしまう。

「え?本当に?」

沖田さんが驚いたように見返す。

「本当です!!沖田さんのことが私・・・好きです。」

そういうとまた不意に抱きしめられた。