誠の桜に止まる蝶

「かかってこいよ。まとめて相手してやる。」

「なんだと?やっちまうぞ!!」

二人が一斉に切りかかる。

私は応戦しようと刀に手をかける。

しかし沖田さんは素早く男二人を切る。

「蝶、怪我は?」

「あ、いえ、・・・沖田さんは?」

「俺は全然大丈夫だよ」

にこりと微笑み鞘に刀をしまう。

「あの、ありがとうございました。」

女の人が男の人を支えながらお礼をいう。

「あ、すみませんお怪我していましたよね?見せてください!!」

私は男性のもとに駆け寄り素早く傷を癒す。

「これは・・・」

「はい!もう大丈夫ですよ♪」

私は笑顔で男性を見る。

「癒しの力ですね?」

「え?なんでそれを・・・」

男の人はゆっくりと起き上がる。