誠の桜に止まる蝶

一人でとぼとぼあるいていると不意に誰かに手を掴まれた。

「蝶。」

「沖田・・・さ・・・ん。お花見どうしたんですか?」

「えへへ。抜けてきた。」

「私に気をつかわなくていいんですよ?」

私は精いっぱい微笑む。

「いいや。蝶が気になったから。」

「・・・・」

「そういえば肩押さえてどうしたの?」

「あ、いや、これは・・・」

私は隠そうと一歩引こうとすると沖田さんが先に回り込み私を包む。

「お、沖田さ・・・」

「ごめんね、見せてもらうよ。」

そういうと沖田さんはわたしの肩を除く。

「切れてる・・・」

「あの、さっきちょっと男と戦った時に切られて・・・」

「ちょっとごめんね。」

「え?お、沖田さん?」

私は沖田さんにお姫様だっこされていた。