誠の桜に止まる蝶

「馬鹿ね。かすってすらいないわよ。覚えておいて。女だってね、守りたいものがあるのならば強くなれるのよ。まあ、気絶してるから聞こえないか。」

私は鞘に刀を収める。

「っ!」

痛い・・・・少し血が出ている。

だけど痛いのは傷口だけじゃない・・・・

いちばん心が痛いんだ。

「おい蝶ちゃん!!さっきの男の悲鳴はなんだ!!」

「蝶大丈夫か?」

「蝶!!!」

土方さんと近藤さんと沖田さんが向こうからかけてくる。

「これは!!」

倒れている6人の男をみて唖然とする。

「この人たち、たぶん長州のものです。」

「なんだと?」

土方さんが即座に反応する。