誠の桜に止まる蝶

「近藤さーん!!」

スパンと勢いよく近藤さんのお部屋を開ける。

「お前は総司か!!」

「あ、土方さんもなぜかいたんですか。」

「なぜかいたってどういう表現だよ!」

「いいじゃないか歳。蝶ちゃん。おはよう。」

「あ、近藤さん!!おはようございます!近藤さん着物ありがとうございます!」

「おお!それが歳が選んだ着物か!よく似合っているじゃないか!」

「えへへ。」

私は近藤さんの言葉にはにかむ。

「礼ならわしより歳にいいなさい。」

「土方さん。一応ありがとうございます。」

「一応かよ。」

苦笑いに土方がつぶやく。

「冗談ですよ!ありがとうございます!」

「蝶君。すまないが、まだ寝ている隊士たちを起こしてきてもらえないかい?」

「わかりました!」

そういうと蝶はまた元気よく駆け出す。

その姿はまさに春に舞う蝶のようだった。