ライオンとパンダ

「どうせ部屋も汚いんでしょ。」

「どうせって何よ、たまに綺麗な日とかもあるのよ、たまに。」

 まぁ今日は汚いけど、でも仕方ないじゃん、一人暮らしって何かと忙しいし。

「そういやぁ高校のときさぁ、修学旅行でホテル一緒部屋だったじゃん。」

「あぁ、そうだったけ?」

「初日の夜よ夜、先生の見回りが終わったあと、みんな呼んでさぁ持ってきたお菓子とジュース広げてさぁ。」

「あぁ懐かしいね、あっ確か豊本が夏希に告りに来たやつだ。」

「そうそう、そんときさぁ、夏希凄く羨ましかった。」