ライオンとパンダ

 今の状況にはきっとシナリオがあって、でもそれに気が付くほど私は頭が良くなくて。

「それじゃあ皆元気で、バイナラ!」

 でもそのシナリオは私が一番望んでいたのかもしんない。

「待って下さい、行かないで下さい。」

 何でだろうね、足が動かせない、私はパンダに背中を向けて、流れ出した涙を隠して。

「パンダ・・・あかりさんのこと幸せにしてあげな。あんたはあかりさんと結婚したんだ、だからあんたは、あかりさんを幸せにしなきゃ、可哀想だよ。」

 そう、引っかかってたわだかまりは私の口からちゃんと出せました。