ライオンとパンダ

 まぁそのままケータイ持って帰っても良かったんだけど、たまにゃあ乗っかってみようかと 。

 私が部屋に入るとチラッと私の顔を伺ったウマヅラは霊柩車を見たときのように親指を隠してギュッと両手を握った。

「ごめん、曽和子に頼んだの。」

 やっぱりね、電話も何回かあったし、それにこの前会ったときも私直ぐ帰ったから、いや逃げたから、まだ言い足りないこと沢山あるんだろうね。

 まぁこうなるのも仕方ないね、罵られても、何も言い返せないだろうし。

 帰る前にドンと罵ってくれた方が逆にスッキリするかもだし。

「あのー私結婚したけどさぁ、結婚ってもっと幸せなものだと思ってた。」