ライオンとパンダ

「ずっと?」

「はい!」

 おいおいこんな場所で寝たりしてたのか?つーことは他の住民さんに見られてるよね!うわっ!恥ずかし!

「全くこんな寒いのに、バカじゃないの、風邪引くわよ!」

「大丈夫っすよ、バカ何で。」

 なーにカッコつけてんだ。

「あのライオンさん。」

 めまぐるしい都会の朝は、この街の何万人といる人間たちを無視して。

「僕、ライオンさんが大好きです!諦めきれません、何て言っていいかわかんないんですけど、とにかく、ライオンさんが大好きです!」