ライオンとパンダ

「てか曽和子、いつものってこれ?」

「そうよ。」

 私がこういうBARという洒落た場所に慣れてないからであろうか、私の目の前には洒落たグラスに注がれたビールがある。

 こういう店はカクテルとかじゃないのか?

「ドイツの良いビールなんですよ。」

 バーテンが自慢気に話しかけてきた、なかなか良い顔してる、ウマくやって落とせないかな。

「てかライオン、話ちゃんと聞いてる。」

 すまんすまん、ちゃんとは聞いてない。