ライオンとパンダ

「うん、そうだと思う。」

「うわっ!冗談で言ったのに。」

「んでさぁ仕事から帰るときも、誰か後ろからついて来るのよ、たぶん電話の男だと思うのよね。」

「ストーカーみたいな男だね。」

「だからストーカーなの!」

「えぇー!」

「あんた今気付いたの。」

「うん。」

 しばらく私と曽和子の会話でマスを埋めていましたが、バーテンさんも話聞いてたみたいで、曽和子の頼んだいつものを置いて。

「怖いですね。」と口を挟んできた。

 私の感だがこのバーテン、曽和子に気があるみたいだ。