着いたのは一昨日ぶりの繁華街。



まだ日が沈みきっていないここは、一昨日みたいにギラギラはしていなかった。



ただ一昨日と違うのは、繁華街に1歩踏み入れた瞬間に、サッと人が左右に分かれ道が出来た事。



それともう一つ。



「修さぁ〜んっ!私今日空いてるんで、連絡下さぁ〜いっ」


「タクさんっ!こっち向いて下さーい!!」


「颯人さんカッコイイっ!!」


「司君可愛い〜」


「正宗さん、素敵〜」


「抱いて〜」


「その女誰ですかぁっ!!」



…さっきから悲鳴に近い絶叫が、至る所から聞こえてくる。




……………。



絶句。



修はひらひらと女の子に手を振り、正宗は貼り付けた笑顔で、司は不機嫌面全開で、タクと颯人は無表情だった。