「…ここなら誰も来ねーだろ」



店と店の間の細い路地で立ち止まった赤髪がそう言ったと同時。



ダンッ



坊主頭に勢いよく壁に押し付けられた。



地味に痛いんですけど。
ギっと睨めど



「どうせ遊んでんだろ?」



ニヤリ気味の悪い笑みを浮かべる坊主頭には、そんな睨みは通用しないらしい。



…まぁ否定はしないけれど。
でもアンタらは論外。
無理。
拒否する。



お前らなんかとヤれるかっ!



だけどバタバタと暴れても解放は、されない。
それどころか…ヤバい
足元がフラついてうまく力が入らない。




「誰か…!」


「誰もこんな所来ねーよ」


見張り役らしい赤髪は、路地の入り口に突っ立っていて此方を見る事なく口にする。



片足を私の足に割り込ませ、服を乱暴に脱がそうとする坊主頭の表情にゾッとした。



こんなのなんとも思ってないって、むしろゲーム感覚とでもいいたげな…狂喜に満ちた顔。



私の暴れる様な抵抗も虚しく、簡単に弾かれるシャツ。



…ッどうするっ!?
このままコイツらにヤられるなんて勘弁!逃げなきゃっ…