「アンタじゃねぇっ!都築司(ツヅキツカサ)!!
最初からいたし!お前ふざけんなよっ!!コッチがどんだけ大変だったか知らねぇだろっ!!」
顔からは想像し難い言葉遣いの彼は、ドスっと私の向かいのソファーに腰を落とす。
真正面から不機嫌丸出しのオーラを晒す彼は、私をガン見していらっしゃる。
「えっ…と…」
やっぱり意味がワカラナイ。
「司、お前ちょっと黙れ」
はぁとため息を吐いた正宗は部屋の隅に設置してある冷蔵庫から、オレンジジュースを取り出し私にそれを差し出し、司の横に腰かけた。
司は不満感満載な態度で、その不機嫌な視線を私からくるりと、身体を捻らせ颯人に向けた。
「お前は記憶喪失かなんかかぁ〜?」
ドカリと私の左隣に座ったのは、明るい茶髪、修。
また、くるりくるりと私の髪を弄っている。
「…はぁ?んなわけないでしょ」
ギロリと修を一睨みして、髪に置かれた手をパシリと払いのけ、正宗から受け取ったオレンジジュースに口を付けた。
甘酸っぱい味が口いっぱいに広がり思わず顔をしかめる。
「恐いもの知らずもいーけどよ」
右隣にはオレンジ頭タク。
鋭い視線を向けられてちょっと怯む。
「…なっ…何?」


