「おい。この娘いつになったら目ぇ覚ますんだよ?」


「知らねぇよ。それより痛ぇんだけど。おい、司、手当てしろ」


「はぁ?んなもんテメーでしろよな!」


「まぁ、落ち着こーじゃねーか。で、颯人…この娘であってんのか〜?」


「…あぁ。そいつで間違いねぇな」



ん…



「もぉ〜うるさい!!」



ガバッと起き上がると同時に後頭部に走る激痛。



「っ…たぁ…頭ガンガンす…る……」



そこでハッとした。
どこここ…?



え…
え?え?



「あ…」


「あぁ?んだよお前、まだ暴れるつもりか」


「あーーー!!!」



オレンジ頭と明るい茶髪に視線を奪われる。
オレンジ頭は私にガン飛ばしながら何か言ってる。



…ガラ悪いな。オイ。



「ひっ…人攫い!!!!」



私は力の限り後ずさった。



ゴンッ



「痛っ!!」



うぅ…下がりすぎて頭ぶつけたじゃん!
今の絶対タンコブ出来たって!!