乱華Ⅰ【完】



て、いうかとあるコネって…!?



思いながらも今の会話でひとつ大事な事を思い出してしまったので、それは後回しにする事にした。




「ねぇそういえばテストは?」



そうテストの存在。
もう12月になるしあと一ヶ月もしない内に冬休みだ。
別に勉強がどうのってワケじゃないけど、テストがいつあるのかは知っておきたい。



隣に座ってタバコ片手に携帯を弄り出した修に問いかければチラリこっちを見て




「あ〜そういえば来週からテストだったなぁ〜」


「来週!?」


え、聞いてないって思ったけどそもそも授業自体殆ど聞いてない事を思い出し、口を噤む。




「まぁよっぽどのバカじゃない限り、赤点補習なんて間抜けな結果にはなんね〜よ〜」


「そうなの?」


「中学生レベルができれば問題なーし」


「……」



なんで高校生なのにテストが中学生レベルってなんだよって突っ込みながら、それなら勉強なんてしなくても(まぁ元よりする気はなかったけど)超楽勝じゃんって思った。




修はもう興味ないのか、再び携帯に視線を落とし、今日はどの子にしようかな〜ふんふん機嫌良さげに携帯をいじる。





…今のは聞いてない事にしよう。