後部座席に座る修は梶さんに「倉庫な」告げて再びタバコに火をつける。
梶さんはわかってるって顔で無言のまま車を発進させた。
…てゆーか修も私服って事は学校に行かないって事。、
タクは毎日いるけど他の4人は居なかったり、途中から来る事が大半を占めている。
今更ながらにこいつら進級できんのかな?って疑問がふつふつと湧き上がってきた。
もしかしたら来年は下級生になってるかも。
…そしたらここぞとばかりに先輩風ふかしてやろう。
来年この横でスッパスッパタバコを吸う修をパシる光景を思い浮かべていた。
「俺がお前の後輩になるわけがないでしょ〜」
至極呆れた口調で哀れみの目を向けてくる修。
いやいや、意味わかんない!!
哀れまれる意味がわかんない!!
てかなんで私の考えに修が返答してくるんだよ!?
え、もしやまた声に出してたの!?
「心ちゃんこいつらとある筋のコネがあるから留年なんてしねぇよ」
なんでだよって表情で修を見ていたら梶さんが私の疑問を解消してくれた。
あ、やっぱり声に出してたのか…


