―篭の中の鳥は幸せなのか?― 常に周りを見ていた。 顔色を伺うように接する私はバカなのだろうか? それでも私に縋れるものなんてなくって。 それでも孤独には耐えられなくて。 決して向けられる事のない笑顔、優しさ、信頼。 その片鱗でも感じたかった。 ―自由を手に入れた鳥は、自由に大空を飛べるだろうか?― もう顔色を窺って生きるのはやめよう… そう思うようになったのはいつからだったか… 今ではわからない。