東京に着く頃にはちょうどお腹が空いていた
勝谷が

「吉牛にでも行くか」
「ああ」

全員寝起きという事もありやる気のない返事だった

腹ごしらえをしている最中みんなで喋っていた

「やっぱ東京って人すげぇな…」

正也が言うと私が

「すげぇけど住みたくはないね」

「全くだ」

益山が返した

人ゴミの中をみているとふと考えてしまう事がたくさんあった

『みんな歩くの早いなぁ。日曜日なのにどこ行くんだろう?ホントに緑とかねぇんだな』

否定的な意見ばかりでていた

「時間だからそろそろ行こうぜ」

益山が先導していた

私が

「場所わかんの?」

と聞くと益山は

「地下鉄で行くんだよ。たぶん。フジテレビが見えるとこだよ」

「よくわかんねぇな」
「まぁ行ってみようや。行きそうな人がいたらそこだ」


心配だった

何回か電車を乗り換えてゆりかもめに乗り到着した

「なっ、ちゃんと着いただろ」

「バカ!途中川崎方面に行っちゃったじゃねぇか!」

勝谷が益山に怒ると

「まぁいいじゃん。着いたんだから。俺ビール買ってくる!」

「あ、ちょっと!」

そういうと益山とメンキンはビールを買いに行ってしまった