「どういうことだよ!」


南は木村の胸倉をつかみ、問い詰める。「南!」陽が南を木村から引き離した。

陽も、内心は酷く混乱していた。(なんで、解散なんか...)

スカイは今、人気絶頂中なのだ。そんな時に、どうして解散するのだろう。

何か考えがあるのかもしれない。陽は木村にまっすぐ視線をむけた。




「ちゃんと説明してくれ。」


あまりの衝撃的な発言に石化していた柚希が静かに説明を求めた。全員がマネージャーの言葉を待つ。






その時だった。がちゃり、と楽屋の扉が開いた。別室で着替えていたことりが楽屋に戻ってきたのだ。

「?どうしたの皆。」

重い空気が漂っていることに気づき、彼女は不思議そうに首をかしげる。「ことり...。」陽がことりの名前を呟く。


「何かあったの?」


「...スカイが、解散することになったらしい。」


「え?」

「今、その理由をマネージャーに聞いてたところ。」