「かなしい」

今度は私の口から言葉がかすれたままこぼれでた。

暖かく迎えいれてくれる家がなくて、いつの間にかひねくれた自分が、圭が遠ざかることが……かなしい。

気づいた。

突然、1つの答えが明確に私の中に降り立った。