「圭は何人目?」

私は真剣っぽくならないように悪戯な表情で尋ねた。

だけど、実際はかなり気になるところだった。

圭のことをカッコいいと言う子は何人もいたし、何度となく呼び出されている現場を目撃したこともある。

「今はいないよ」

しれっとした顔で圭は答えた。

「誰かさんのように数珠つなぎにはいないからね」

珍しく、圭がトゲのある言い方をする。