ビデオ屋についた。
金曜日の夜ということもあってか、停まっている車は多かった。

私は入り口の正面の駐輪場に白のミニチャリを停める。

自動ドアをくぐると、目が眩むような明るさが広がっていた。

ここは、ビデオやDVDだけでなく、本も豊富に取り揃えているチェーン店だ。

中にはカップルや制服を着た学生、親につれられた子供がいた。

その中にもちらほらと1人でいる人がいた。

これって私の勝手な想像なんだけど、夜のビデオ屋に1人でくる人って孤独を抱えていると思う。

まぁ、私自身がそうだから、仲間をつくりたくてそう思っているだけかもしれないけどね。