キスは どんどん深くなっていって。




「んっ……け……いっ、やめて……っ」



圭はキスをやめたかと思うと、今度は私の耳に口を近づける。




「なぁ……リン、さっき巧と何してた……?」



耳元で圭が言った。




その日、またテストで100点をとる事ができて巧に見せたら、前とは違って額にキスをされていた。




まさか、圭が見ていたなんて。



「おでこにキスされただけだよ……」



そう、それ『だけ』。


いつもより、巧は穏やかだった。