「な、なんですか、その表情はっ!?
うちのおばあちゃん、よく宝くじ当てるんですからね!」
「はいはい」
こんなたわいない会話ができてるのがちょっと自分には不思議に感じられた
それだけ睦月先輩に近づけたってことなのか、それとも……
ただの幻想なのか
たぶん、睦月先輩、無理してるんだと思う
自分に気を使って……いや、それは自意識過剰かもしれないけど
こんないきなり人に近づけるはずがない……
それも、この間まで嫌われてた人ならなおさら……
楽しいはずの睦月先輩との時間に自分の頭の中ではそんな暗い考えが巡っていた
