「前から思ってたけど、刹那って本当に面白いな」 睦月先輩は吹き出すように笑って言った 「なっ…笑い事じゃないです!」 「あのさ、お前、まったく金ないなら中途半端に遠慮すんなって」 「う……それはそうかもしれないですけど……」 「いいから ほら、行くぞー」 そう言って睦月先輩は先に歩き出してしまう 「待っ……じゃあ、帰ったら使ったお金返しますっ」 自分は睦月先輩を追いかけながら言った が、睦月先輩は無理だと言うような顔を自分に向けてきた