・・・・・・って、こんなことやってる暇はない。 「本当にスーツを濡らしてしまってすみませんでした。 私は急用ができたので今すぐ帰らないと」 そう言って財布から千円をだし、渡邉さんに押し付けた。 「クリーニング代です。」 そう言って私はロッカーから鞄とコートを出し急いで外へと向かった。 「お、おい。」っていう後から聞こえた声は聞こえなかった事にしよう。 帰る前にママに事情を伝え、今日早退することと明日休みをもらうことの許可をもらった。