車に乗った時、紘が「ママ、何のお話してたの?」って心配そうに聞いた。





「悠輔さんの家族にね、」





「うん。」





「みんな大好きですって伝えてきたの。」





「僕も!僕も好き!」





私達のやり取りを聞いて悠輔さんが安心したような顔をした。





「悠輔さん、今日は連れてきてもらって本当に嬉しかったです。」





「楽しめたか?」





「はい、とっても。」





あなたの家族を知って、改めてあなたを好きになりました。





〝あなたと早く家族になりたいなんて言ったら、図々しいかしら?″





そんな日がきたら、いいな。