「ってことは『小さく』も分けられんの?」

すかさず揚げ足を取ったのは、現実主義者かつ平和主義者の照哉。


「いや、『大きく』しか分けらんねぇよ? だって俺ら6人しかいねぇもん」

純太、そんなのには全く動じず、平然と返す。


おバカな単細胞生物の純太に、そら嫌味なんか通用しないさ。全くもってノーダメージ。



「で、どう分けんの?」

傍から見ているだけで、なんだか切なくなってきて、仕方がないから純太が唐突に切り出した話題にノッてあげることにした。

俺って優しい……。



「凜太郎くん、聞いてくれる? あのさ……」