――月曜日
「はぁっ…。」
教室の一番前の片隅にある自分の席で、朝から私はため息をついていた。
この土日、四六時中休む暇もなく会長に絞りに絞られ、体力の限界を感じていた。
今日の早朝から朝トレという名の会長のスパルタ講義を受けていたため、朝が弱い私は1限目が始まる前からすでに眠気眼の状態であった。
ガラッ
『授業始めるぞー。』
授業開始のチャイムと共に、教室に入ってきた数学の先生を見て、私はやっと数学のテキストとノートをカバンから取り出した。
勉強ができない私の唯一のとりえは、授業で寝たことが一回もないということ。
ここでこの記録を絶やすわけにはいけないと、私のなけなしのプライドが言っている。
「…ょし。」
小さく気合を入れて、今日も一日、真面目に授業を受けたのだった。

