いじめられっ娘。




――『じゃぁいつ帰ってくるの?』

「来週の土曜くらいには、帰るよ」

『そう…じゃぁ気をつけなさいよね。おやすみ。』

「おやすみ…お母さん。」


ピッ――…


食事を終えると、私は早速お母さんに電話した。

結局、私はお母さんに本当の事は言わず、生徒会の合宿で土曜まで帰らない事を伝えた。


「はぁ…。」

ガチャッ


その足で、勉強をしていた部屋に戻ると、


『結局、本当のことを言ったのか?』

「あ…――」


本を読んでいた会長に率直に尋ねられた。


「いえ、合宿ということに…」

『いつまで?』

「土曜、までって…。」

『そうか。じゃぁ、それまでここにいるんだな?』

「は、い…。すみません…お世話になります。」


本当に会長に申し訳なくて、頭を下げた。