いじめられっ娘。




今日は泊まり…


「ぇえっ!?」

『あ?』

「とっ、ととととっ…///」


泊りって、ここに泊るの!?

ぇえーーっっ


予想もしていなかった非常事態に、私は魚のように口をパクパクさせる。


『…何だよ。何か言いたい事あんならさっさと言え。』

「きょっ、今日泊まりって…冗談、ですよね…っ?」


恐る恐る、そう尋ねる。

お願い、

冗談だと言って…ッ!!


『ぁあ?ふざけるな。本気に決まっているだろう。』


そんな私の願いも、会長のこの一言で蹴られることになる。

嫌ーーっ!

最悪、最悪だ…。


やはり、ここに来た時のあの危機感は的中したらしい。

有り得ないよ

だって、会長と一晩過ごすなんて!!

善からぬ事される事はもう分かり切ってることだし、

それに私の心臓が堪え切れるはずがないっ!!


会長のこと、まだ恐いのにぃ…っ